開業まであと1年、大阪ステーションシティの現況

今回は「大阪ステーションシティ(大阪駅開発プロジェクト)」の現況をレポートします。このプロジェクトはご存知のとおり、JR大阪駅の大改良、三越伊勢丹の入る新北ビルの建設、アクティ大阪の増築、駅舎を跨ぐドーム屋根の建設などを含めた、JR西日本の社運を賭けた超巨大プロジェクトです。

2011年春の開業まであと1年と迫り、徐々に全貌を現し始めた外観を、いくつかの視点からウォッチングしてみました。

梅田スカイビルから見た大阪駅前
梅田スカイビルから見た大阪駅前の様子。左側に見えるのが大阪ステーションシティです。手前に広がるのは前回紹介した梅田北ヤード。西梅田や阪急百貨店等、南側の再開発が少し落ち着いたので、今後は北側が再開発の主役になりそうです。

大阪ステーションシティ ノースゲートビルディング
JR大阪駅新北ビル、正式名称「NORTH GATE BUILDING(ノースゲートビルディング)」。広大なオフィスフロアを供給する高さ150mの高層ビルです。低層部にはJR大阪三越伊勢丹や専門店街、シネコン等が入居する予定です。

梅田貨物駅から見たノースゲートビルディング
北西側、梅田貨物駅から見た大阪ステーションシティ。将来、梅田貨物駅は大阪府下2ヶ所に全面移転、地下には関空特急「はるか」が停車するJRの鉄道新駅が完成することになります。その他、なにわ筋線や四つ橋線延伸等の計画でも中心的な役割を担う場所になりそうです。

ノースゲートビルディング 西側より
ノースゲートビルディングを西側から。うーん・・・微妙なデザイン。正直、このままだと薄っぺらいハリボテのようにしか見えません。完成までに何か装飾が行われることを密かに期待してます。

大阪ステーションシティ 駐車場棟
少し離れた場所に建設中の駐車場棟。この位置から見ると新北ビルと一体化しているように見えます。梅田に大規模な駐車場が増えるのはありがたいことです。

大阪ステーションシティ 全景 2010年4月
阪急グランドビルから見た「大阪ステーションシティ」の全景。現状でも日本最大規模の駅といって差し支えないと思います。ドーム屋根の工事も着実に進んでいるようです。

大阪駅ドーム工事
大阪駅上のドーム屋根を真上から。面積的にはまだ全体の1/3程度でしょうか。下では毎日大量の電車が行き来しているわけですから、工事の安全を確保するのは大変なことだろうと思います。

大阪駅ドーム 天窓
ドーム屋根についている天窓。おそらく採光用の物だと思いますが、もしかしたら太陽光発電パネルの設置場所かも・・・。

大阪ステーションシティ サウスゲートビルディング(アクティ大阪)01
場所を変えて南側、アクティ大阪の増築工事です。完成後は「SOUTH GATE BUILDING(サウスゲートビルディング)」という名称になります。既に入居している大丸梅田店が大幅に増床します。

大阪ステーションシティ サウスゲートビルディング(アクティ大阪)02
同じくアクティ大阪増築工事の様子。外壁にガラスが多用されており、西梅田の街並みとも調和しそうです。夜の印象もかなり明るくなるのではないでしょうか?

大阪ステーションシティ サウスゲートビルディング(アクティ大阪)03
大阪駅南側正面から。工事が完成すれば大阪駅の新しい南玄関となり、ここから橋上駅舎を通ってノースゲートビルディング、そして大阪駅北口広場へ一直線に抜けられるようになります。

このように大まかな外観はほぼ完成に近づいています。今後はビルの内装工事と、駅舎内部の工事にシフトしていくのでしょう。ドーム屋根が完成して現在の屋根が取り除かれる瞬間が本当に楽しみです。