ついにこの日がやってきました。国鉄民営化から20年以上をかけて、ついに大阪駅北地区先行開発区域プロジェクト(梅田北ヤード再開発)が着工しました。古くから大阪の再開発をウォッチしてきた人なら興奮せずにはいられないと思います。私もその一人です。
JR大阪駅北側に広がる大阪最後の一等地「梅田北ヤード」(約24ヘクタール)の先行開発区域(1期区域、約7ヘクタール)の造成工事が31日始まった。12年度下期の開業を目指して、33~48階建ての高層ビル4棟を建設する。長引く不動産不況と資金調達の難航で着工の遅れが懸念されてきたが、当初予定の09年度内の着工にこぎ着けた。
4棟の高層ビルが建ち並ぶ最終的な完成予想パース(プレスリリースより)。採算性の問題から容積率が緩和され、高層部分はかなり太くなりました。スリムなビルの多い梅田には似合わないという声も・・・。
大阪駅北口広場の完成予想図です。建設中のノースゲートビルディングから続く新しい大阪の玄関口となります。現在の大阪駅周辺には広場と呼べる憩いの場所はありませんから、梅田界隈を回遊する中心的役割を担うことが予想されます。
ナレッジプラザの完成予想図です。これが果たしてどのようなものになるのか、私的には大失敗もありえると予想しています。まずは進出企業に期待したいところです。
昨今の不動産不況もあり、テナント誘致には相当苦労するだろうという大方の見方ですが、こればかりはタイミング次第なので仕方ありません。完成は3年後、その時の経済状況がどうなっているのかは誰にも分かりません。大事なのは目先の損得にとらわれず、「関西、そして日本の再生をリードする」という強い信念を持って再開発に取り組んで行くということです。御堂筋のように、「あの時、思い切って作っておいて良かった!」そう後世に語り継がれるくらいのものにして欲しい。
とりあえず無事着工のニュース、ネガティブな見方はいくらでもできますので、大阪人としてはプラス思考で見守っていこうと思います。