大阪上本町駅周辺の再開発 その2

前回に続き、上本町駅周辺の再開発をウォッチングします。

上本町ターミナル南東の地区では、大阪市による住宅市街地総合整備事業が行われています。(下の図はザ・上本町タワー公式サイトより)

上本町再開発の全体図
大まかに分けると4つに分かれており、

①「大阪赤十字病院」の建て替え+住宅整備(桃坂コンフォガーデン)
②「大阪府営筆ヶ崎住宅」の建て替え(ザ・上本町タワー)
③桃山市民病院の移転跡地の開発(OSAKAフォレストスクエア)
④聖バルナバ病院の建て替え+住宅整備(レジデンスタワー上本町)

このように「医療」と「住宅」というキーワードを軸に、最先端の医療施設を備えた緑溢れる住宅街へと変貌させようという超大型プロジェクトです。

上本町のタワーマンション群
再開発地区を南西側から見てみます。計画通り3棟のタワーマンションが完成し、上本町のランドマークとなっています。左から「上本町ヒルズマーク(125.96m)」、「ザ・上本町タワー(126.65m)」、「レジデンスタワー上本町(122.87m)」です。

大阪赤十字病院
ハイテク病院へと生まれ変わった新「大阪赤十字病院」です。歴史のあった旧病棟は建築的にも大変貴重なものでしたが、時代の流れには逆らえず取り壊されてしまいました。跡地の半分は「桃坂コンフォガーデン」として住宅整備されています。

聖バルナバ病院とザ・上本町タワー
こちらも新しく建替えられた「聖バルナバ病院」です。旧病棟は第二次大戦を潜り抜けた名建築(ヴォーリズ設計)でした。後ろの高層マンションは「ザ・上本町タワー」です。

ウェリス上本町ローレルタワー
ちょっと逆光気味ですが再開発地区より西方向です。NTT通信システム本部跡地に建設された「ウェリス上本町ローレルタワー」が聳え立っています。高さは145.5m、この界隈で最高層を誇ります。それにしてもドン・キホーテの派手な外観はいただけません・・・。もっと周囲の落ち着いた景観に馴染ませて欲しいものです。

難波から見た上本町の高層マンション群
西側の難波方面から見た上本町の高層マンション群です。頭抜けた4棟はいずれも2007年以降に建設されたものです。これだけの高層マンションが別個の事業主体によって一気に建設された例は全国でも珍しいと思います。

鶴橋から見た上本町の高層マンション群
東側の鶴橋方面から見た上本町の高層マンション群です。結構珍しい角度の写真かもしれません。このように高層マンション街としては既に大阪でも屈指の規模となっています。

上本町駅周辺は大阪市内有数の文教地区であり、都心でありながら住環境も良く非常に人気の高いエリアです。写真を撮影していても街の雰囲気の良さというのは伝わってくるもので、個人的にも「住んでみたい街」の一つになりました。老後はこの辺に移ってきてもいいかな、なんて考えたりもしています。