大阪松竹座のライトアップを見納め

2026年5月26日、1923年から上方芸能の拠点として親しまれてきた大阪松竹座が103年の歴史に幕を下ろしました。設備の老朽化などを理由に閉館することを決めたそうです。建物自体は1997年に正面外壁を維持しながら建て替えられた2代目ですが、その存在感は道頓堀のランドマークと呼ぶに相応しい堂々としたものでした。

今回は閉館前にライトアップされた最後の姿を見納めしようと現地を訪れました。

大阪松竹座 2026年5月 01
賑わう道頓堀商店街の中に建つ大阪松竹座。外国人観光客の中にも建物を見上げている方が多数いらっしゃいました。
大阪松竹座 2026年5月 02
繁華街の中でここだけ時間が止まっているかのような印象を受けます。
大阪松竹座 2026年5月 03
旧建築から保存されたネオクラシック様式の正面ファサード。
大阪松竹座 2026年5月 04
玄関上部のアーチ。イタリア・ミラノのスカラ座をモデルに、大林組の木村得三郎氏が設計したそうです
大阪松竹座 2026年5月 05
正面玄関前の様子。閉館前最後の公演は「御名残五月大歌舞伎」でした。
大阪松竹座 2026年5月 06
定礎のプレートは建て替えられた時の1997年2月。
大阪松竹座 2026年5月 07
地下には松竹座ダイニングがありました。全ての店舗が最終日まで営業していたようです。
大阪松竹座 2026年5月 08
館内に掲示されていたポスター。「主役は、いつの時代もお客様でした。」のメッセージが添えられていました。

松竹によると閉館後は解体されることが決まっているようですが、「新たな文化芸能の発信拠点の実現に向けて取り組む」という方針も示されています。今後行われるであろう再開発において、芝居小屋文化の魂を継承する劇場の存続は、道頓堀という街の成り立ちを考えても必須となるでしょう。様々な可能性を残しつつ、最善の方向性を見出して欲しいと思います。