プロポーザル方式により住友不動産が開発予定事業者となっている、もと大阪北小学校・もと曾根崎幼稚園跡地の計画概要が判明しました。
住友不動産は、大阪市北区に高さ193m、延べ約12万㎡の複合施設を建設する(仮称)梅田曽根崎計画を進めている。2018年夏の着工と22年3月の完成を予定している。設計、施工者は未定。(建設通信新聞)
公募時の事業コンセプトは曽根崎 Link Cityでした。商業施設のリンクモール、交流広場のリンクプラザ、屋上庭園のリンクガーデンを配置し、商店街の曽根崎お初天神通りとダイレクトに繋がる賑わいの空間を創出するというものです。
判明した建物の規模は地上56階建て、高さ約193mと、梅田地区では最高層となります。また以前は記載のなかったホテル用途が追加されています。当初は2019年2月の完成を目指していましたが、2022年3月完成予定に変更されています。
平面図(大阪市発表資料より)。メインのアクセス道路は新御堂筋となります。
立面図(大阪市発表資料より)。高層部は900戸の住宅と一部ホテルを計画。
以前に公開された曽根崎 Link Cityの導線プラン(大阪市発表資料より)。上記の平面図と比べると、高層部の配置が変わっているように見えます。
以前に公開された曽根崎 Link Cityの完成予想パース(大阪市発表資料より)。ホテル用途が追加ということで、外観デザインにも変更がありそうです。
上から見た敷地周辺の様子。現在は駐車場として暫定利用されています。
梅田阪急ビル スカイロビーから見た様子。敷地自体は見えませんが、目の前に建つ清和梅田ビル(21階建て、高さ106.15m)の左側から高層部が伸びてくるはずです。
大阪駅前第3ビル駐車場からの様子。このビル群の後ろ側に、左端に見える梅田阪急ビル(41階建て、高さ186.95m)と同等規模のビルが建つことになります。
以前の発表でも梅田エリア最高クラスのシンボルタワーと明記されていましたが、やはりハービスOSAKA(高さ189.7m)を超える高さ制限一杯の建物になるということで、梅田地区の景観に与えるインパクトは非常に大きくなりそうです。ホテル機能の追加は現在の宿泊施設事情から当然の変更かもしれません。
インターコンチネンタルホテル大阪(梅田・2013年6月開業)、大阪マリオット都ホテル(阿倍野・2014年3月開業)、コンラッド大阪(中之島・2017年夏開業予定)と、近年相次いで大阪市内に外資系高級ホテルが進出していますが、立地的にはこの物件にも有名ホテルブランドの進出が十分に考えられると思います。