ゴールデンウィークも終わり、また忙しない毎日が戻ってきました。一気に現実へと引き戻されるこの感覚、小学生の頃の夏休み明けの感覚に似ていて、人間いつまでたっても変わらないもんだなぁと自分の精神力の弱さを実感してます・・・。
さて今回はJR難波駅(旧湊町駅)周辺に広がる旧国鉄貨物ヤード跡地の再開発、「ルネッサなんば」地区のレポートです。
開発当初はOCAT(大阪シティエアターミナル)、マイカルグループの商業施設や本社ビル、近鉄不動産のオフィス、高層マンションを中心とした計画でした。OCATと近鉄不動産の建物は完成しましたが、2001年9月のマイカル経営破綻を受けて中心街区の開発が中断、大阪経済の地盤沈下もあいまって空き地状態が長く続きました。
その後、突然のようにやってきたのが例の高層マンションブーム。デベロッパーがJR難波駅真上という絶好のポジションに目をつけない理由はありません。他にも産経新聞の大阪本社が移転してきたり、元マイカル商業施設予定地に大型複合ビル「マルイト難波ビル」が建設されていたりと、再開発も大詰めを迎えつつあります。
浪速公園付近からルネッサなんば地区を撮影しました。数多くのマンションが建ち、着実に人口が増えているようです。
再開発地区のちょうど中心付近から北方向を撮影しました。右側に「産経新聞大阪本社ビル(難波サンケイビル)」や結婚式場「パルティーレ大阪迎賓館」が建ち、数年前とは景観が一変しています。
ルネッサなんば地区の北半分に建つ高層ビル群です。中央に見えているのが「マルイト難波ビル」、そして近鉄不動産の「ローレルタワー難波」(右側)、ローレルコート難波(左手前)、近鉄新難波ビル(左奥)が建ち並びます。手前の空き地(現在はパーキング)も再開発が予定されていますが、諸事情により着工できていません(後述)
上の写真のすぐ南側に建つ高層マンション「ルネッサなんばタワー」です。右側はオンテックスの本社ビル兼ショールームです。
OCAT越しに見る「マルイト難波ビル」です。2009年6月竣工予定。「ホテルモントレ グラスミア大阪」やジュンク堂書店の大型旗艦店舗(4,600㎡)が入る予定です。
ルネッサなんば地区のウォーターフロントゾーン「湊町リバープレイス」です。ライブホール「なんばHatch」や「FM OSAKA」が入り、阪神高速のパーキングも兼ねています。周囲の大階段付近では様々なイベントが開催され、水辺の憩いの場となっています。
「湊町リバープレイス」と南堀江方面を結ぶ「浮庭橋」です。この橋の開通によってミナミの回遊性が高まり、ルネッサなんば地区と南堀江地区の開発に弾みがつくと期待されています。
ルネッサなんば地区の完成予想図です。1棟の高層マンション(完成予想図右上の茶色い高層マンション)を残して全て完成していることが分かります。
この街区ですが、一時リバー産業が高層マンションを計画、その後株式会社リプラスに土地を譲渡しています。株式会社リプラスは「難波TOWER(仮称)」という高さ120m程の複合ビルを計画していましたが、会社自体が倒産してしまったようです。
この最後の街区がどうなるかにも注目です。