大丸心斎橋店本館が、建て替えのため12月30日で一時閉館しました。建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズの代表作であり、また大阪有数の名近代建築ということもあって、本館前には最後の見納めをしようと沢山の人が訪れていました。お別れの意味を込めて、昼と夜、両方の最後の勇姿を写真に収めておきました。
建て替え後のイメージパース。地上11階建て、高さ約60メートル。御堂筋側の外壁を保存し、高層部をセットバックさせることで、景観的調和を目指すとのこと。
北西側から。威風堂々とした外観は心斎橋の顔として親しまれてきました。
南西側から。建替え中は奥の北館にメインの売り場が集約されます。
御堂筋側エントランス付近。多くの人が名残を惜しんでいました。
創業1717年のプレート。これを見るたびに大丸の歴史を感じます。
赤い屋根の間にはネオ・ゴシック様式のランタンが配置されています。
1913年(大正2年)に商標登録された大丸マーク。七五三の髭文字を使用。
御堂筋側エントランス内側の装飾。このほか内部の各所に凝った装飾が施されていて、さすが日本の百貨店建築史上の最高傑作といわれるだけのことはあります。
恒例となっている外壁のイルミネーション、心斎橋ラルーチェが開催。
西側正面から。街路樹等があって中々全景を撮影するのが難しいです。
以上、大丸心斎橋店本館の写真特集でした。内装も撮っている方が多数いらっしゃいましたが、原則的には許可がいるものだと思いますので、外観の撮影に留めておきました。取り壊しは残念ですが、イメージパースを見る限り、外壁部分の保存にはある程度期待できそうなので、ぜひ細部まで完全再現されることを期待しましょう。
本記事がおそらく今年最後の更新になると思います。2014年あたりから更新頻度が少なくなり大変恐縮なのですが、いつもご愛読いただき感謝しております。2016年度は新しい何かをお見せできるよう頑張りますので、何卒宜しくお願い致します。