梅田北ヤード再開発に関連して、かなり前から話題に上っていた梅田の東西道路計画が進展しそうです。計画道路上に立地するヤンマー本社ビル、梅田東小学校跡地など一帯を含めた大阪市茶屋町地区土地区画整理事業を大阪市が認可したというニュースが建設通信新聞(4/11付)に載っていました。
かなり大雑把ですが地図上に書いてみました。緑色の部分が今回認可された区画整理事業の対象地域、水色の部分が東西道路です。梅田北ヤード(梅北)からヨドバシカメラの北側を通り、阪急線の高架下を抜けて新御堂筋へと道路を拡幅しながら繋げる計画です。今どのような状況になっているのか、計画地を歩いてみました。
ヨドバシ梅田北側から東方向を臨む。大体この道幅のまま新御堂筋まで繋げるというイメージ。現在この先が交通のボトルネックになっています。
ヨドバシ梅田北側の駐車場。コンペの時には157mの高層ビルが計画されていました。現状どうなっているのか分かりませんが、新阪急ホテルがここに移転するという話が出ています。ただしヨドバシが超高額で土地を落札してるのがネックになるかも。
計画道路上に一部が重なっている新阪急ホテルです。もう築40年を超えています。上記の通り、もしヨドバシ北側に移転すれば問題なく開発できると思います。当然、現状の敷地の一部を使って建て替えるという案も考えているでしょう。
芝田1丁目交差点です。この辺りは歩行者が多いのに満足な歩道が無い上、頻繁にバスが出入りするので非常に危険な状態です。梅田を歩いている人なら誰もが何とかして欲しいと感じている部分だと思います。
芝田1丁目交差点から阪急線の高架下へと続いていきます。左側は阪急三番街バスターミナル。見た所ここは問題なく拡幅できそうです。
高架を抜けるとイースクエア茶屋町(左)とヤンマー本社ビル(右)が見えます。ここから先は1車線の一方通行になっています。ここを拡幅しようと思えば相当な区画整理が必要なことは一目瞭然ですね。
ヤンマー本社ビルです。今の所、この場所で建て替えになるのか他所に移転という形になるのかは全く分かりません。とにかくこの場所が区画整理~再開発の最重要ポイントになります。立地的には高層化がベストでしょうか。
ヤンマー本社ビルの横を抜ける狭い道。右側に梅田小学校跡地等を含む大きな空地があります。道路を拡幅したとしてもかなりのスペースが残るので、何らかの再開発が行われることは間違いありません。
ここが最終ポイント、新御堂筋との交点です。高架道路の見えている部分が新御堂筋。ご覧のように雑居ビルが建ち並んでおり、このままだと拡幅は不可能です。この場所は土地区画整理事業の対象になっていないので、工事の進捗によって別途進めていくものと思われます。
ざっと計画道路周辺を見ていきましたが、工事は相当大変なものになるだろうなと感じました。複数の再開発が複雑に絡むので開通までに10年以上は楽にかかるのではないでしょうか。しかし梅田北ヤード(梅北)~茶屋町間の交通の便の改善は梅田全体の発展に貢献すると思いますので、何とか早期に開通させて欲しいものです。
2011/4/28 追記:上記計画の続報です。
大阪市の都市計画案によると広さは2.2ヘクタール。全体を5つの区画に分けて進めていくようです。ヤンマー本社、梅田東小学校跡地だけではなく、南側の阪急イングスや北側のイースクエア茶屋町のある場所も計画に入っています。道路幅は12mに拡幅し、歩行者専用通路も整備される模様。これは思った以上に大規模な再開発になりそうで、今後の進展が楽しみです。