ヨドバシ梅田、ちょっと気になった垂幕

ヨドバシ梅田の垂幕

ヨドバシ梅田に「Welcome to Umeda,Japan」という垂幕が掛かっています。

それがどうしたという感じですが、大阪駅前なので「Welcome to Osaka,Japan」となりそうな所、そこに「梅田」という街の名前を用いてくれたヨドバシカメラに感謝の気持ちを覚えたのです。

そもそも欧米の大都市を見ると、「東京駅」や「大阪駅」のように都市名を冠した駅はほとんどありません。ニューヨーク駅やロンドン駅、パリ駅なんて存在しませんし、あったとしても「(都市名)中央駅」のようになっています。国際的大都市には中心駅が複数あるのが普通だからです。

大阪でいえば、ターミナル駅である梅田、難波、天王寺、歴史的に見れば淀屋橋、本町(船場)なども中心駅に当たります。それなのにJRのみが「大阪駅」、「新大阪駅」を名乗っている。あの場所で「新大阪駅」なんて名前を付けて欲しくないと思っている人も多いことでしょう。

長距離路線を持つJR(旧国鉄)なので、都市名を冠した駅を作ることは利便性を考えると合理的ですが、都市内だけで見ると「ここが中心ですよ」と断定されているようで違和感があります。

これは私鉄各社および市営地下鉄から見れば大変失礼なことで、近鉄が阪神なんば線の開通と同時に、大阪難波駅、大阪上本町駅と改称したのも、そんなJRへの反発心があるのかもしれません。

個人的にですが、JRは大阪駅の建て替えを契機に「大阪梅田駅」へ改称すべきだと思っています。観光客への利便性を考慮しつつ、私鉄や地下鉄駅との違和感も少なくなるんじゃないかと思います。新宿と比べてローカル色の強い梅田の地名を全面にアピールできるというメリットもあります。そうなると東京駅は「東京丸の内駅」とするのが妥当ですね。新大阪駅は・・・う~ん難しい。

一枚の垂幕から、そんな思いが頭をよぎったのでした。東京系のヨドバシカメラでさえ梅田をアピールしてくれているのに地元資本がこれではなぁ。