天神橋筋六丁目駅前にある天六阪急ビルが解体され、跡地に高さ155mの高層マンションが建つということで、見納めを兼ねて訪れてみました。
天六阪急ビルは地上7階建て、新京阪鉄道の暫定ターミナル(当初は梅田乗り入れを計画していた)として大正14年に建設された日本初のターミナルビルです。当時は「天神橋駅」という名称でした。
その後、色々ややこしい鉄道会社の再編を経て阪急電鉄の所有となりますが、建物自体はそのまま使用されていました。1969年、地下鉄堺筋線の開業とともに「天神橋筋六丁目」駅となり、ターミナルビルとしての機能は廃止され現在に至ります。
南西側から。解体工事の様子が分かります。歴史ある建物なので名残惜しいという声も多いみたいです。再開発後の建物に、外壁の色合いなど何らかの意匠が残される可能性はあるかもしれません。
東側から。阪急ファミリーストア(旧阪急共栄ストア)の看板はまだ残っていました。
北側から。こちらにはターミナル駅の構造が残っています。こういう所にも大阪の大都市化の歴史というかロマンを感じます。知らない人が見たら無骨な建物にしか見えないんでしょうが・・・。
駐輪場になったり空地になったり。天六阪急ビル跡地との一体開発なのかどうかが気になります。もし一体開発だとしたら相当な広さになります。
このアーケードの状況は阿倍野再開発を連想させます。長期間、歯抜けの状態になるのだけはやめて欲しいですね。
天六阪急ビル、まだ建物の外観が残っている時に撮影できてよかったです。解体工事は一気に進みますから、もし懐かしい思い出が残っている方は早めに見納めしておいた方がいいかもしれません。