四天王寺では毎月21日の大師会と22日の太子会の二日間、中心伽藍を無料で開放しています。基本的に昼間しか入れないのでスルーしていたのですが、内部の様子を写真に残しておくことも必要だと思い、改めて訪れてみました。
中心伽藍の中に入ると五重塔が目の前に聳え立ちます。昭和34年建立の八代目で高さは39.2m。下部の様子をじっくりと見る機会は少ないので新鮮でした。
中心伽藍を構成する主要建築物。五重塔、金堂、講堂と南北一直線に並ぶ構造は四天王寺式伽藍配置と呼ばれています。歴史の教科書にも出てきますね。
五重塔は内部の見学も可能です。最上階まで登ることもできますが、小さな窓しかないので外の様子を良く見ることはできません。内部の写真撮影も禁止です。
以下、毎年4月22日に行われる聖霊会(しょうりょうえ)舞楽大法要の様子です。六時堂前、亀の池中央にある石舞台の上で、四天王寺一山衆僧による声明と、天王寺楽所による雅楽が繰り広げられる、四天王寺を代表する年間行事です。
亀の池と石舞台(重要文化財)の様子。舞台の四隅を極赤色の曼珠沙華を模したオブジェが飾り、独特の演技空間を作り出しています。誰でも無料で観覧できます。
牛四頭分の皮からなる大太鼓が左右に二つ並び、その威容を誇っています。
今年は中心伽藍復興50周年ということで特別なプログラム、六時堂の裏の梅の木を回って行進する梅の木 大行道が34年ぶりに行われました。
この日は快晴で、資料的にも使える良い写真を撮ることができました。聖霊会(舞楽大法要)は昨年まで3年連続の雨天で、久々に晴天下での開催となったようです。また34年ぶりの梅の木 大行道を見ることができ、大変貴重な体験ができました。