天王寺~難波間 LRT新路線のルート調査・検討開始へ

天王寺~難波~梅田~新大阪を結ぶ次世代路面電車(LRT)の検討が始まる模様です。先行整備する天王寺-難波間について、2015年度着工、2018年度開通を目標に、今年秋にも阪堺電気軌道の協力を得てルート調査が開始される見通し。

大阪府と大阪市が今月、大阪・アベノからミナミ、御堂筋を通ってキタ、新大阪までをつなぐ次世代型路面電車(LRT)の新路線づくりに着手する。先行整備する天王寺-難波間約3キロについて、近くルート調査を開始。(読売新聞)

ルートは阪堺天王寺駅前駅から天王寺動物園内を通り抜け、堺筋を北進、難波へと至る約3km。車窓から動物を観覧でき、通天閣や日本橋でんでんタウンを通る観光電車を目指すとのことですが、動物園内の敷設スペースの確保や動物たちへの影響、日本橋でんでんタウン~難波間という大阪屈指の商業地区に路面電車を通せるのかという根本的な疑問もあります。特に渋滞対策は相当な課題でしょう。

あべのハルカス Abeno HARUKAS 2012年9月 01
起点となる天王寺・阿倍野地区と天王寺公園。手前のあたりが天王寺動物園。

あべのルシアスから見た天王寺公園
天王寺公園から通天閣、難波方面にかけて。

報道では天王寺~難波間だけではなく、難波から梅田、新大阪という文字もあります。御堂筋にLRTという話題は以前にも出てきましたが、新大阪まではさすがに無理があるような気がします。そのまま地下鉄御堂筋線のルートと重複しますし。

実現可能性は相当に低いと思いますが、これまでの常識や慣習に囚われない柔軟な発想が橋下・松井体制の真骨頂でもあるので、大阪の活性化に向けた様々な案が出てくるのは良い事だと思います。我々は冷静に進捗を見守って行きましょう。