大阪市北区大淀南2丁目の朝日放送ABCセンター・大阪タワー・ホテルプラザ跡地の全貌が明らかになってきました。2012年5月末より大阪市が地区計画変更の縦覧を開始していましたが、既に医誠会病院を有するホロニクスグループの進出が決定しているようで、ネット上でも様々な情報が見られるようになってきました。
上記PDFの情報によると、平成27年(2015年)春の竣工を目指して、新病院(医療モール IMWプロジェクト)を建設するとのこと。建築物の概要は14,252㎡の敷地に14階建て、高さ74.3mの医療棟(仮称:医誠会国際病院)と、28階建て高さ125.5mの事業棟(Wellness Tower)となっています。高層棟にはホテル等が入るようです。
医誠会病院公式サイトの完成予想図。北側から見たパースだと思われます。
読者から送って頂いた別の完成予想図。南側から見たパースのようです。こちらの方がより精密に描かれており、実際のイメージに近いのではないかと思います。
現地の状況を南東側から。右側は既に竣工しているローレルタワー サンクタス梅田。このマンションの南側に隣接するように高層棟が建設されます。
現地の状況を北東側から。竹中工務店のハットダウン工法によって進められてきたホテルプラザの解体工事も大詰めを迎えています。手前を南北に走るのはなにわ筋。
旧朝日放送ABCセンターのあった場所は既に取り壊しが完了し、駐車場として利用されています。ホテルプラザ跡地と合わせると広大な敷地が誕生します。
敷地西側側面、ちょうど大阪タワーの建っていた辺りです。南側にはまるでオフィスビルのような超高層マンション、シティタワー西梅田(177m)がそびえ立つ。
敷地周辺を南東側から見た様子。最寄り駅はJR福島駅ですが、新梅田シティにも近く、広域で見れば梅田エリアと呼べる場所にあり、将来の発展が見込まれます。
今回の計画地に隣接する日本初のクラシック専用ホール、ザ・シンフォニー・ホールは朝日放送から滋慶学園グループに事業譲渡され、運営が継続されます。
旧ホテルプラザ、解体前の様子。地上23階建て、高さ88m、1969年当時の大阪では最も高い建物であると同時に、日本を代表する名門ホテルでした。
場所を考えると商業施設やオフィスビルでは厳しく、周辺には既に高層マンションが林立しているという状況の中、今回の医療モール計画は地域の特性と時代の流れに合った再開発だと思います。どんな施設になるのか非常に楽しみです。