近畿日本鉄道は6日、米ホテルチェーン「マリオット・インターナショナル」と提携し、大阪市阿倍野区で建設中の高さ300メートルの超高層ビル「阿部野橋ターミナルビルタワー館」(仮称)に「大阪マリオット都ホテル」を開業すると正式に発表した。世界的な知名度を持つマリオットを誘致し、訪日外国人客の取り込みを図る考えだ。(MSN産経)
当社では、大阪阿部野橋駅直上・関西国際空港に直結という抜群のロケーションと日本一の高さを誇り、「大阪の南の玄関」、「大阪のランドマーク」としての機能を有する当ビルにふさわしい、国際的ホテルブランドの誘致を進めてまいりましたが、このたび、世界71の国や地域で約3,600軒のホテル施設を展開し、世界屈指のホテル運営会社であるマリオット・インターナショナルと提携することで合意しました。(近畿日本鉄道)
近鉄が大阪阿部野橋駅真上に建設中の阿部野橋ターミナルビル タワー館(仮称)に入るホテルがマリオット・インターナショナルに決定しました。ホテルの名称は「大阪マリオット都ホテル」ということで、近鉄グループと提携していることを意識させる名称になっています。
マリオットとしては名古屋、沖縄に続いて国内3件目。客室数は376室、60階のうち21フロアを使う大規模なものです。個人的な予想では、関西空港へのアクセスが良いということもあって、アジア系の高級ホテルが来るんじゃないかと思っていましたが見事に外れました。大阪には既にリッツ・カールトンが進出しているので、マリオット系列のツートップが並び立つことになります。さらに都ホテルの看板も背負うということで、シェラトン都ホテル大阪、天王寺都ホテルとの差別化も気になる所です。
2010年にはセントレジスホテル大阪が開業、2013年には梅田にインターコンチネンタルホテルが進出、さらに中之島で計画中の京阪・大林 中之島共同開発にも外資系高級ホテルの進出が予定されています。これだけ進出が相次ぐということは投資価値を冷静に分析して大阪にはまだまだポテンシャルがあるということなのでしょう。国内組の奮起にも期待しつつ、業界の動向を見守っていきたいと思います。
参考:2000年、名古屋駅ビルのJRセントラルタワーズに開業した名古屋マリオットアソシアホテル(左)。名実供に名古屋のトップホテルであり、客室数は774室と中部地方で最大の規模を誇る。ホテル棟の高さは226m、オフィス棟(右)は245m。