梅北地下道が完全閉鎖 最終日の夜 2023年11月7日

JR大阪駅北側に広がるうめきたエリアの地下を東西に貫く梅北地下道が2023年11月7日をもって完全閉鎖されました。地下道は1928年に開通し、地元住民に活用されてきましたが、1993年に梅田スカイビルを含む新梅田シティが開業してからは、大阪駅方面からの最短ルートとして多数の人々が利用する重要な存在となっていました。

実に95年もの長い歴史があった梅北地下道ですが、グランフロント大阪グラングリーン大阪(うめきた2期)の再開発の進捗に伴って徐々に縮小され、最後は西側の約50m程度を残すのみとなっていました。

梅北地下道 最終日の夜 01
閉鎖当日の梅田スカイビル側エントランス。まだいつもと変わらない雰囲気でした。
梅北地下道 最終日の夜 10
新通路への切り替えをお知らせする案内板。よく見ないと地下道の閉鎖だと理解できなかったかもしれませんね。
梅北地下道 最終日の夜 02
梅田スカイビル側にある大阪市章をデザインしたオブジェ。これも見納めとなりそうです。
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梅田スカイビル側からグランフロント大阪方面を撮影。
梅北地下道 最終日の夜 04
この昭和感のあふれる光景が見られるのも最後だと思うと感慨深いものがあります。
梅北地下道 最終日の夜 05
壁面には様々な絵が描かれていて通行人を飽きさせない工夫がなされていました。
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グランフロント大阪側出入口の様子。この出入口は2017年に新設されたものです。
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グランフロント大阪側の自転車用スロープ。
梅北地下道 最終日の夜 08
グランフロント大阪側の階段。最後の記録に逆方向にも歩いてみます。
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グランフロント大阪側から梅田スカイビル方面を撮影。
梅北地下道 最終日の夜 12
閉鎖の直前まで沢山の人々が通行していました。
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地下道に置かれていた花束。長年の感謝の気持が添えられていました。
梅北地下道 最終日の夜 13
午後11時頃、地上ルート開通準備の様子。徐々に慌ただしくなってきました。
梅北地下道 最終日の夜 14
午後11時45分頃、多くの在阪メディアが見守る中、ついに地上ルートが開通しました。
梅北地下道 最終日の夜 15
開通した地上の新ルートへ突入します。
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新しいルートは少し北側に大回りするような形になります。
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そのままグランフロント大阪側に到着。階段やスロープの上り下りが無く便利になりました。
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午前0時頃、地下道出入口の閉鎖工事がスタート。95年の歴史に幕が下りました。
最終日の様子~地上ルートの開通シーンと全行程を収録した動画です。

以上、梅北地下道の最後の様子でした。地域住民の生活を100年近くに渡って支えてきた地下道が無くなるのは非常に寂しいですし、新しい街の誕生によって今後どんどんと記憶が失われていくことになると思います。この記事が後世に残り、少しでも在りし日の地下道の姿を思い出すきっかけになれば嬉しいですね。

2017年の地下道東側閉鎖時の記事や、梅田貨物線の地下切り替え工事の記事も併せてご覧ください。