中世に海外貿易港として栄えた堺港も、江戸時代に入ると大和川の付け替えにより港湾としての機能が衰退します。近世にはアーバンリゾート地として賑わいますが、戦後に造成された臨海工業地帯によりその面影も失われました。最近になって親水プロムナードや堅川水門の造成、旧堺燈台の修復、龍女神像の復元、大浜北町市有地活用事業など、海辺の憩いの場として整備が進められています。
大浜北町市有地活用事業のイメージパース。水族館、温浴施設、魚市場、レストラン、ホール等で構成される複合施設。2014年春着工、2015年春の完成予定。
堺旧港の夜景。左側に龍女神像、右端に堅川水門が見えます。バックにはホテル・アゴーラ リージェンシー堺(旧リーガロイヤルホテル堺)が建っています。
堺旧港を取り囲むように作られた親水プロムナードの夜景。上記の大浜北町市有地活用事業は写真の正面あたりに建設されます。
堺旧港マリーナの夜景。沢山のボートやヨットが停泊しています。
龍女神像の夜景。かつて東洋一を誇った大浜水族館前に設置されていたもの。2000年の市制110周年記念事業で復元され、夜間はライトアップが行われています。
龍女神像は平和と繁栄のシンボル。高さ16mの台座に10mの乙女像という構成。
龍女神像をサイドから。横のオブジェは時間によって色が変化します。
堺旧港と阪神高速湾岸線。左側の高架下に旧堺燈台が見えています。
以上、堺旧港の夜景でした。近年の整備によって以前とは比べものにならないくらい美しい景観になっています。上記の再開発によって集客機能が加われば、より賑わいのあるスポットになるでしょう。しかし龍女神像をライトアップするなら旧堺燈台も同時に行って欲しいものです。問い合わせてみると管理組織が違うとのことですが、観光促進で一枚岩になっていない所が堺市の問題点のような気がします。
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