生駒山のなるかわ園地にらくらく登山道というハイキングコースがあります。この全長2.7kmのルートはもともと旧枚岡市(現在の東大阪市東部)が髪切自動車道として整備しようとしていたもので、綺麗な舗装と広々とした道幅、そして緩やかな勾配によって車椅子の方でもハイキングを楽しめるのが特徴となっています。
らくらく登山道には4つの展望スポットが整備されていますが、その中でもメインとなるのが枚岡神社の本宮(神津嶽)付近にあるみはらし休憩所です。
みはらし休憩所の様子。木造の展望デッキと三角屋根の休憩所、トイレがあります。
大阪方面の夕景。その名の通り見晴らしは抜群で、180度の大パノラマが広がります。視界の広さは数ある生駒山のスポットの中でもトップクラスだと思います。
眩いばかりに広がる大阪夜景。標高は約270m。有名なぼくらの広場(標高524m)のちょうど真下あたりなので、眺望の雰囲気は非常によく似ています。
中心部を少しズームで。手前側は東大阪市の街並み。右側中央あたりが花園ラグビー場のある花園中央公園。よく見ると神戸方面の明かりまで見えています。
東大阪市南部から天王寺・阿倍野方面にかけて。奥に向かって走るのが近鉄奈良線。手前の明るい所が枚岡エリアの中心となる近鉄瓢箪山駅です。
超望遠で捉える梅田~中之島の高層ビル群。左奥に大阪城、手前に東大阪市役所や東大阪ジャンクションが見える。圧縮効果によるビル群の一体感が良い感じ。
この地点の標高よりも高いあべのハルカス。その右側には通天閣が見える。
ウッドデッキの様子。この展望台のポイントは、やはり山からとは思えないほど市街地が近くに感じられる所でしょう。まさに手に取るようにパノラマ夜景が楽しめます。
最後に動画を撮影しておきましたので、お時間宜しければご覧下さい。
みはらし休憩所へのアクセスですが、はっきり言ってしまうと車で楽に辿り着けるルートはありません。らくらく登山道(らくらくセンターハウス)の駐車場は17時(12月~2月は16時)で閉門してしまいますし、国道308号(暗峠)側のゲートにも駐車場は無く、また道幅が狭く急勾配なので車で気軽に行けるような場所ではありません。
今回の撮影で使ったルートは近鉄枚岡駅から枚岡山展望台~神津獄~ぼくらの広場へと至る神津嶽ハイキングコースです。大人なら小一時間程度で辿り着けますが、枚岡山展望台までは結構な勾配が続くので、ある程度は体力が必要です。また夜間は必ずライトを装備し、かつ二人以上で行くことをお勧めします。
他には瓢箪山駅から客坊谷ハイキングコース、なるかわ谷ハイキングコースを使ってらくらく登山道へと合流する方法、また最初から全てらくらく登山道を使うルートもあります。ただ瓢箪山駅からゲートまで辿り着くだけでも大変ですし、麓の住宅街への違法駐車は厳禁ですので、やはり枚岡駅からのルートが推奨となるでしょう。
その他の動画をまとめて見たい方はこちらへ→ 大阪の夜景動画チャンネル