前回に続き、天王寺・阿倍野周辺の再開発状況です。
阿部野橋ターミナルビル タワー館以外にも、現在3棟の高層ビル、マンションが建設中です。まずは最もターミナルに近いあべのniniの様子から。
阿倍野歩道橋から見たあべのniniです。計画時は阿倍野A1地区A1-2棟と呼ばれていました。24階建て高さ96.45m。高層部分の外観はほぼ完成しています。
あべのキューズモール前から見たあべのnini。低層階に商業施設、中層階にホテルトラスティ、上層階にARTALTAIL CONDOMINIUM FLOOR(アートアルテール コンドミニアムフロア)というマンションが入ります。
あべのキューズモールとは歩道橋を通じて連結される予定です。将来は阿部野橋ターミナルビルと供に新しい駅前の顔になっていくと思います。
2011年4月に開業したあべのキューズモール。大阪市が進めている阿倍野再開発の中心ともいうべき施設で、当初は阿倍野そごうの出店が計画されていた場所です。紆余曲折がありながら無事に開業できて良かったと思います。
北側エントランスに設けられている吹き抜けと円形屋根を1階部分から撮影。
歩道橋から接続される予定の2階部分。あべのキューズモールにはゆったりと休憩できるスペースが多くて快適です。新しい大阪駅にも決して負けていません。
キューズモール前には阿倍野筋の道路拡幅用スペースが残されています。おそらく片側3車線程度の規模になると思われます。阪堺電車の軌道も道路中央に移設されるそうです。ただ東側が古いまま取り残されていくのが気になります。
あべのキューズモール全景。駅前からあべのベルタ付近まで南北に繋がる大規模な商業施設です。いわゆる郊外型のショッピングモールを都心のターミナルに出現させたようなイメージ。梅田、難波に対抗する手段としては悪くないと思います。
阿倍野B2地区D4-1棟と呼ばれていた高層マンション、パークタワーあべのグランエアの様子です。27階建て、高さ96.8m。2013年に完成する予定です。これで都市計画決定から30年以上をかけた阿倍野再開発事業がほぼ完結します。
阿倍野体育館跡地に建設中のプラウドタワー阿倍野の様子です。25階建て、高さ約90m(軒高84.28m)。このように商業施設と住宅がバランス良く開発されている所が阿倍野の魅力なのかもしれません。
以上、約1年ぶりの取材となった天王寺・阿倍野周辺の再開発状況でした。やはり大阪市内では梅田の次にホットなエリアですね。しばらく工事で落ち着かない状況が続きますが、完成後の姿を想像するのが楽しみになってきました。
現在あべのキューズモールが想定以上の集客力を発揮しており、さらに今後の再開発でターミナル全体の集客がアップすれば、JR天王寺駅の建て替えや、アベノセンタービル、きんえいアポロビル等の再開発が見えてくるかもしれません。