2010年8月26日、近鉄大阪上本町駅前に上本町YUFURA(うえほんまちゆふら)が開業しました。以前から完成を楽しみにしていたので早速行ってきました。
地下1階から5階に商業施設、6階に新歌舞伎座、上層階はオフィスフロアになっています。エントランス前、近鉄百貨店との接続部分は開放的な空間となり、歩行者にとってかなり余裕を持たせた作りになっています。地下と2階、4階、5階部分でも近鉄百貨店と繋がっており、百貨店の拡張部分的な位置付けと見ることもできますし、シェラトン都ホテル大阪を含め、一つの大きなターミナルビルと考えることもできます。この点では阿倍野地区のHoopやandより回遊性は優れているかもしれません。
以下、上本町YUFURA周辺と店内の写真を掲載します。
ここから下は店内のため携帯カメラでの撮影です。少し画質が悪いです。
一通り見て回った感想をストレートに書くと、まずフロアが狭いです。店舗の面積を優先している関係上、通路として歩けるスペースがほとんどありません。エスカレーターの周りを一周するだけでフロアの店舗を一巡できますので、すぐに5階まで回れてしまいます。効率はいいけど満足度は低いかも・・・。
テナントも目玉と言えるものは無く、郊外ショッピングセンターのような無難なものです。生活密着型のテナントが多いのは周辺の住環境を考慮した戦略だと思いますが、せっかく新歌舞伎座という晴れの舞台があるのに、もう少し非日常感を演出しても良かったような気がします。ワクワク感というか何というか。
と、辛口の感想を書きましたが、上本町という街に対しての期待があってこそだと思ってください。上本町に劇場文化の灯が戻ってきたことは素直に嬉しいですし、この不景気の中、きちんと開業させる事が出来て本当に良かったと思います。
梅田や難波でもテナント集めは苦労しているそうなので、上本町という不利な立地としては最大限の仕事をしたといっても良いでしょう。近鉄グループのターミナル強化戦略はまだ始まったばかり。今後も魅力ある街づくりを継続して欲しいと思います。