MBS毎日放送の本社ビル隣接地に計画されていた新スタジオの概要が発表されました。現在、梅田・茶屋町の本社スタジオとユニバーサルスタジオ内のMBSスタジオ in USJに分散している機能を集約させるのが目的です。
以下、報道ニュースとプレスリリース。
毎日放送は22日、大阪市北区茶屋町の本社本館に隣接する駐車場約2200平方メートルに、平成26年春をめどに新館ビルを建設すると発表した。鉄骨構造で地上15階建て地下1階、延べ床面積約1万7500平方。新館は、分散している一部のスタジオを集約し、3D(立体映像)撮影など最新の機能を備える。来年4月着工予定で、総事業費は約170億円。(MSN産経)
建築概要
構造: 鉄骨構造
階数: 地上15階、地下 1 階建て
高さ: 約81m + 電波用の鉄塔(約 36m)
延べ床面積: 約17,500 ㎡
*本館と新館は3ヵ所の渡り廊下で連結(2階、12 階、13 階)。
本館とデザインが統一され、一体感のある外観になっています。パースで見ると新館の方が本館よりも大きく見えますが、敷地面積の関係でかなり奥行きの狭い建物になっています。本館とは渡り廊下で連結されます。
毎日放送新館の建設予定地。それほど敷地が大きくないのが分かると思います。
Nu茶屋町から見た毎日放送本社ビル。新館はこの奥側に建設されます。
茶屋町周辺の現在の様子。90m以上の高層建築が密集しています。この地区は梅田繁華街の重要な一角を占めており、いわゆる阪急村と呼ばれています。鉄道や高架道路に囲まれていて、地上から個別の建物を撮影するのが非常に困難です。
USJ内のMBSスタジオはパークのアトラクションとしての稼動が終了し、交通が不便なだけで存在意義が良く分からない施設になっていました。新館の完成まではUSJとの契約を延長するとのことですが、完成後は完全に撤退し梅田に集約されます。
USJとしてはMBSの撤退により手狭なパークの新アトラクション建設に転用できるので、今後の集客面でプラスになることも期待できます。今回の決別は双方にとってメリットのあるものになって欲しいです。