大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC)への庁舎移転をめぐり、大阪府は25日、移転させる部局の素案をまとめた。WTC庁舎は咲洲庁舎(仮称)とし、大阪市との連携を行ったり、民間ビルを間借りしたりしている部局など、6部4委員会が対象で、移転規模は約2万2500平方メートル、約2100人。本庁舎の部局の約4割に相当するという。
大阪府庁移転関連のニュースの続報です。議会の反対でもはや不可能かと思われた大阪府庁WTC完全移転ですが、今回の素案による4割の部局、2,100人の移転というのは実に思い切った規模だと思います。少しずつですが橋下知事の野望が実行されつつあるという感じでしょうか。
移転する部局のほとんどは現在、民間のビルを間借りして業務を行っている所ですので、「無駄を省く」という意味では非常に大きな一歩。知事のことですから、おそらくWTCの賃料もかなり低い水準で交渉しているのでしょう。今後も動向を見守っていきたいと思います。
以下、昨年末にコスモスクエアを歩いた時の写真を掲載しておきます。
WTCコスモタワーを中心としたコスモスクエアの高層ビル。新都心の誕生を見越して進出したミズノやハイアット、そしてWTC周辺の土地をずっと塩漬けにしている住友商事や伊藤忠商事にとっても南港地区の活性化は重要な課題です。
コスモスクエア駅前から。かなり空き地が目立ちますが、将来官庁街にすることができれば徐々に埋まっていくでしょう。世間で言われているほど交通の便は悪くないです。むしろ良い部類かも。刷り込まれたイメージとういうのは本当に怖いですね。
WTCコスモタワーを見上げてみる。今のところ西日本一の超高層ビル(高さ256m)だけあって首が疲れます。個人的にデザインの好きなビルの一つです。
WTCコスモタワーのインフォメーション。今でも既に「大阪市役所第2庁舎」と化しています。当然ながら、「大阪市が責任を取って市役所を移転させるべき」という声は根強くあります。
コスモスクエア駅前の高層マンション群です。この辺りの景色は相当変わりました。左手前には「森ノ宮医療大学 コスモキャンパス」が誕生。大学の進出は街を活性化させるのに一役買いそうです。
コスモスクエア駅前を上から。建物が増えてきて咲洲運河もそれなりに見栄えがするようになりました。以前は空き地の中に運河だけがあるという奇妙な風景でした。
咲洲運河から見たWTCコスモタワーです。写真右側には「大阪フードアウトレット」という施設があるのですが、空き店舗が多く営業中なのにゴーストタウンのようで見るに耐えない有様でした。部局移転を契機にもっと盛り上がって欲しい所です。