なにわ筋線 JR難波・南海難波ルートが有力に

大阪都心部から関西国際空港への所要時間を短縮する鉄道新線「なにわ筋線」(約10キロ)について、国土交通省近畿運輸局の検討会は21日、新大阪駅とJR西日本、南海電気鉄道の難波駅を結ぶ二またの「JR難波・南海難波ルート」(難波ルート)で合意した。(引用元:読売新聞)

なにわ筋線 建設計画

先日、大阪モノレールとJR桜島線の記事でなにわ筋線を最優先すべきと書きましたが、水面下で着々と検討が進んでいるようです。国土交通省近畿運輸局の検討会はJR難波・南海難波ルートが採算性の面で有利と判断、事業者となるJR、南海電鉄も前向きということで、この方向で進んでいく可能性が高くなりました。

大阪都心から関空へのアクセス改善案としては、橋下氏が提唱している関空リニアもがありますが、建設期間、コストの面を考えると大部分が既存の鉄道を利用できるなにわ筋線の方が現実的だと思います。時間的には北梅田から関空までJR経由で41分、南海経由で46分ということで、成田、中部と比べても遜色がなくなります。

課題は新大阪、北梅田、難波以外の中間駅でしょうか。建設コストや速達性を考えると中間駅は無い方がいいのでしょうが、設置予定の中間駅は全て既存路線と連絡できるので、沿線の活性化のためには黒字化への時間がかかっても設置すべきだと思います。しかし速達性が失われると建設の意義がなくなるというジレンマもあります。優等列車の運行形態を工夫するなどして何とか両立させてほしいものですね。