夕景・夜景撮影の教科書 (岩崎拓哉著 / 技術評論社)

2017年11月22日に岩崎拓哉氏の著書「夕景・夜景撮影の教科書」が技術評論社より出版されました。彼の3作目はその名の通り、夕景・夜景の撮影技法に徹した解説書となっています。初作も解説書ではありましたが、撮影スポットの紹介に重点を置いたことで解説が手薄になっていた部分もありました。そこで本書では贅沢にページを使って、中級~上級者向けの技法まで踏み込んだ内容となっています。

夕景・夜景撮影の教科書(岩崎拓哉 / 技術評論社) 01
夕景・夜景撮影の教科書」の表紙。B5判で全160ページという圧巻のボリューム。

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第1章は基礎知識編。気象条件や移動手段、ロケハンのコツなど、撮影地に赴く上での知識を解説。特にトワイライトタイムの条件は絶対に知っておくべきでしょう。

夕景・夜景撮影の教科書(岩崎拓哉 / 技術評論社) 03
第2章は機材選び編。ボディの選択からレンズ、三脚の基本を解説。夜景撮影は高価な機材が必要だと思われがちですが、意外に安めの機材でも十分です。

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第3章はカメラ設定編。露出は複数の設定値が連動するため混乱してしまいがちですが、シャッター速度、絞り、ISO感度などの基本原理を抑えることで理解できます。

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第4章は基本テクニック編。いよいよこの本の核心部分。夕景、パノラマ、工場、ジャンクション、夜桜、花火、紅葉、イルミなど、シチュエーション別の撮影方法を解説。

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第5章は応用テクニック編。フィルター、多重露光、人物と夜景、手持ち撮影、RAW現像など、単純に撮ること以上のものを求める場合に必要となる技法を解説。

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第6章は撮影スポット編。夕景・夜景撮影に最適な全国のスポットを紹介。

以上、「夕景・夜景撮影の教科書」の内容紹介でした。本書は岩崎氏の14年に及ぶ撮影経験を惜しみなく詰め込んだ夜景解説本の決定版と言えるでしょう。また掲載写真のほぼ全てに撮影データが記載されており、非常に実用性の高い一冊になっていることも大きなポイントです。これから夜景撮影を始めようという方、さらに深い知識を得たいという方は、ぜひ書店で手に取ってみてはいかがでしょうか。