超望遠レンズで撮る大阪の夜景

デジタルカメラマガジン 2014年12月号の「絶対に失敗しない超望遠ズームの撮り方」という企画内で夜景への応用編を執筆しました。400mm以上となると普段の撮影では使うことの難しい焦点距離ですが、上手く活用すれば非常に迫力のある構図が得られるという趣旨で、今回は主に都市のビル群をテーマに撮影しました。

デジタルカメラマガジン2014年12月号。

今回の使用レンズはSIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Sportsです。レンズだけで約3kgという重さなので、剛性の高いハスキーの3段三脚を使用しました。

生駒山からあべのハルカスと明石海峡大橋を撮影。大阪府咲洲庁舎や通天閣といった関西を代表するランドマークを同時に写し込みました。

生駒山から梅田方面の超高層ビル群を撮影。OBPやOAPと一体化しているように見えます。肉眼では捉えることのできない世界を切り取るのはやはり面白いです。

大阪城と中之島方面。空気の状態が良かったので、くっきりと撮影できました。

大阪府咲洲庁舎から弁天町方面。視点の高さによって大きく印象が変わります。

箕面スカイアリーナから大阪市内の超高層ビル群を撮影。距離感が圧縮されて梅田～中之島周辺からハルカスまで横一線に並んでいるように見えます。

上の写真からさらにクローズアップ。ここ数年で景観は大きく変貌しました。あべのハルカスが突出することによって、スカイラインに締まりが出たような印象です。

最後は泉大津PAから堺泉北臨海工業地帯を撮影しました。工場からの排熱によって背後のビル群がぼやけ、ミニチュア写真のような効果が出ています。

以上、本の宣伝も兼ねて作例の一部を紹介してみました。やはり最新レンズの描写力は凄いです。ズームレンズでも単焦点レンズに迫る切れ味で、画質に妥協することなく超望遠の世界を楽しむことができます。最近になって各社から超望遠ズームが続々と発売されていますので、ぜひこの機会に入手してみてはいかがでしょうか。