森ノ宮 日生球場跡地に東急不動産の商業施設

1997年の閉鎖以来、長年に渡って放置されてきた森ノ宮駅前の日本生命球場跡地の再開発がようやく動き出します。先日、日本生命と東急不動産が土地の賃貸契約を結び、スポーツクラブ(東急スポーツオアシス)を核テナントとするショッピングモール型の複合商業施設を建設すると発表しました。2015年の開業を予定しています。

日本生命保険と東急不動産は28日、日本生命球場跡地(大阪市中央区)で商業施設を開発することで合意したと発表した。東急不動産は球場の歴史を残すデザインや名称を検討中で、平成27年の開業を目指す。(MSN産経)

森ノ宮 日生球場跡地 上空
Google MAPによる日生球場跡地の空撮。33,000㎡という広大な敷地をどのように利用するのか楽しみです。内部にはまだフィールドの形が残っています。 

森ノ宮 日生球場跡地 2013年3月 01
敷地を北西側から。ちょうどバックネット裏スタンドのあった場所です。スタンドのあった部分は現在ほとんどが駐車場として利用されています。

森ノ宮 日生球場跡地 2013年3月 02
敷地を南西側から。ライト側内野席と外野席の間です。

森ノ宮 日生球場跡地 2013年3月 03
敷地の南側。ライト側外野スタンドのあった場所です。

森ノ宮 日生球場跡地 2013年3月 04
敷地を南東側から。ちょうどバックスクリーンのあたりです。

森ノ宮ピロティホール 2013年3月
敷地の東側に建つ森ノ宮ピロティホール。森ノ宮遺跡の遺構を保存するためにピロティ方式(高床式)となっています。2010年の改築で黄色い外壁になりました。

これまで中々再開発が進まなかった理由は、事前の発掘調査に多額の費用と期間を要する為とされてきました。北側に大阪城、西側に難波宮跡、東側に森ノ宮遺跡が存在しており、日生球場跡地にも何らかの遺跡が眠っているのはほぼ間違いないと言われています。一般企業が費用負担に難色を示すのは当然のことです。

東急不動産の契約が土地の譲渡ではなく賃貸契約となったのもそういった事情があるのかもしれません。契約期間は不明ですが、必然的に分譲マンション等は建てられないことになります。発掘調査に5年はかかると言われていましたが、2015年開業予定ということで、今回は簡易的な発掘調査で済ますことになるのでしょう。

日生球場では小さい頃に何度か近鉄バファローズの試合を見た記憶があります。都心からは少し不便だった藤井寺球場と比べて非常に便利でした。東急不動産は施設の外観に球場のイメージを取り入れるとしており、球場の記憶を継承しながら、人々に長く親しまれる施設を作って欲しいです。東急プラザ江坂箕面ヴィソラあべのキューズモールと、大阪でも実績のある企業なので期待しましょう。