阿倍野B2地区第2種市街地再開発事業D4-1棟、パークタワーあべのグランエアの建設状況です。三井不動産が手がけるタワーマンション、パークタワーシリーズで、地上27階建て、高さ96.8m、総戸数194戸、2013年3月の竣工予定です。
パークタワーあべのグランエアの完成予想パースです。
南西側、金塚南北線から。撮影時点では20階程度まで建設が進んでいました。
北西側から見上げる。周辺には再開発で完成した住宅棟が建ち並んでいます。
西側から。かなり敷地に余裕を持たせて建てられているのが分かります。
大阪市が昭和51年から開発を進めてきた阿倍野再開発事業。地権者3,000人という大規模な再開発はバブルの崩壊や進出予定企業の撤退、倒産、2000年代の深刻な不動産不況など紆余曲折の連続でした。その結果、長年に渡って大阪市の財政を圧迫し、破綻寸前の危機にまで追い込んだ要因の一つとなっています。
その阿倍野再開発事業も最後の2棟を残すのみとなりました。そのうちの1棟がパークタワーあべのグランエア、もう1棟がシャリエあべのファーストという15階建てのマンションで、どちらも2013年初頭に完成予定となっています。阿倍野再開発事業は多額の負債を残し、都市計画決定から40年を経てようやく完成を迎えます。街は大きく生まれ変わりましたが、大阪市の失政を市民は決して忘れてはなりません。
参考資料:
阿倍野地区第二種市街地再開発事業(大阪市HP)
阿倍野再開発基本計画図(大阪市PDF)