大阪市の平松邦夫市長は14日、JR大阪駅北側の梅田北ヤード再開発事業の2期地区(約17ヘクタール)について、緑化を基本に検討していく方針を表明した。サッカーワールドカップ(W杯)の日本招致を前提に検討してきたスタジアム建設構想は昨年12月、招致失敗で頓挫(とんざ)しており、事実上、構想を撤回した。(MSN産経ニュース)
梅田北ヤード2期地区が本格的に緑地化の道を進むことが明らかになりました。大阪市の平松市長、大阪府の橋下知事が現時点で同じ用途を提案しているため、おそらくこれが基本的な流れになっていくと思います。以前の記事でも触れましたが、個人的には梅田スタジアム構想自体が馬鹿げていると感じていましたので、今回の報道は非常に前向きに捉えています。
今回、宮原秀夫・前大阪大総長らによって提案された新構想「UMEDA GREEN」では広大な緑地と先端企業や大学の研究施設、ホール等の文化創造拠点、高層のシンボルタワーが軸になっています。民間がシンボルタワーの収益で土地代を出し、緑地の維持管理には市民の参加を求めるというものです。
緑の少ない梅田の緑地化は大賛成。土地代など採算を考えれば相当に困難な道のりが待っていると思いますが、高層ビルが林立するよりも遥かに夢があります。そしてシンボルタワー。テレビのニュースで見たパースでは2期地区中心部の東よりに高層ビルが1本建っていました。この贅沢な土地の使い方こそが肝心なのです。これまでの容積率を重視した再開発では絶対に不可能な領域です。
この構想が本当に実現できるのかどうか、大阪人の底力が試されているような、そんな感じがします。今後の進展が楽しみですね。