今回は西梅田の大阪ガーデンシティ(公式表記はオオサカガーデンシティ)の夜景をご紹介します。
大阪ガーデンシティは旧国鉄の西梅田貨物駅跡地の再開発によって誕生した、大阪を代表する超高層ビル群です。再開発の基本構想自体は、古く1979年(昭和54年)から始まっています。しかし中々区画全体の着工に至らずバブル崩壊を迎えてしまった経緯があります。1997年のハービスOSAKA竣工以降、怒涛のように開発が進み、2008年、ブリーゼタワーの完成によって街区全体の完成という形になりました。
梅田スカイビルから見た大阪ガーデンシティの夜景。超高層ビルが9棟、中高層ビルが4棟という構成。1990年代後半~2000年代初頭という大阪が最も活力を失っていた時代に、よくここまでの再開発を着工させることができたなぁと思います。
(ビル名解説付きの画像)
街区の最も東側に位置するヒルトンプラザ・ウエスト。大阪駅方面からの玄関口にあたります。高さは99.98m。オフィスの照明が消えれば、その部分が暖色系のライトアップに変わるという凝った仕掛けになっています。
ヒルトンプラザ前から見た大阪ガーデンシティ。右の奇抜な三角形のビルは大阪モード学園・HAL大阪。高さは100.3m。隣は大和ハウス工業本社の入る大和ハウス大阪ビルで高さは104.65m。
街区のほぼ中央に建つ梅田ダイビル。高さは120.8m。キヤノンマーケティングジャパン、KBセーレン本社等が入居しています。キヤノンのサービスセンターがあるので私は良く利用します。
洗練されたデザインのビルが建ち並ぶ中、ニューヨークの摩天楼を思わせる重厚なデザインが特徴の明治安田生命大阪梅田ビル。高さは155.8m。オリックス大阪本社、NTTデータ関西本社等が入居しています。
大阪ガーデンシティを西側から。再開発地区だけあって歩道が広く、街路樹の整備も行われており、非常に上質な空間を演出しています。
街区南側の超高層ビル群。右端は大阪最高級のホテルといわれているリッツ・カールトン大阪が入るハービスOSAKA。高さは189.7m。梅田地区で最も高いビルとなります。西梅田のランドマーク的存在。
街区南側の超高層ビル群。左はハービスENTオフィスタワー。高さは147.7m。低層部には劇団四季の常設劇場「大阪四季劇場」が入っています。右は後述のブリーゼタワー。
西梅田で最も新しいブリーゼタワー。高さは174.9m。ドイツ人建築家クリストフ・インゲンホーフェン氏による設計。オフィス部分にはフジサンケイグループの関連会社やヤフージャパン関西支社、全日空等が入居しています。低層部には商業施設「ブリーゼ・ブリーゼ」があります。
西梅田から見た大阪駅前の夜景。西梅田の完成以降、再開発は阪急百貨店、JR大阪駅、梅田北ヤードへと移って行きました。
以上、一通り目立つ施設を紹介してみました。他にも毎日新聞のビルが2棟、パシフィックマークス西梅田、大阪中央病院、ホテルモントレ大阪等があります。大阪ガーデンシティに隣接する街区では大阪中央郵便局の再開発が控えています。それが完成した時こそ本当の完成といえるのかも知れませんね。