6月から長期出張が決まってしまいました・・・。ゆっくり観光でも出来ればブログのネタになっていいんですが、スケジュール的にあまり余裕がありません。撮りためた写真を持っていって何とか更新できたらいいなぁと思ってます。
さて今回は2003年10月に開業した「なんばパークス」を取り上げます。南海ホークスの本拠地であった「大阪球場」の跡地に南海電鉄が計画した大型商業施設です。開業前のコンセプトは「未来都市なにわ新都」。特徴は屋上に設けられた庭園「パークスガーデン」と、大渓谷のようなデザインを持たせた「キャニオンストリート」です。これは「六本木ヒルズ」や「キャナルシティ博多」などを手がけたジョン・ジャーディ氏の設計によるものです。特に「キャナルシティ博多」とは非常に良く似ていて、双子的な商業施設と言えるでしょう。
「なんばパークス」は開業以来、目標を大幅に上回る集客を達成し、2007年4月には第2期棟がオープンしました。これによりシネコン「なんばパークスシネマ」や住宅棟「ザ・なんばタワー」が加わり、街として更なる進化を遂げました。今や難波の顔という存在にまで登りつめた感があり、阪神なんば線の開業もあって更なる発展が期待されています。
「なんばパークス」の全景です。聳え立つ高層ビルはオフィス棟「パークスタワー」(手前)と高層マンション「ザ・なんばタワー」(奥)です。大阪球場の面影は全く残っていませんが、ピッチャーマウンドとホームベースがあった位置に記念プレートが埋め込まれています。
屋上庭園「パークスガーデン」です。約70,000株の植物が植えられているそうです。階段状にかなり複雑な構造になっており、ゆっくりと散策が楽しめるような配慮がなされています。商業施設でありながら都市公園的な性格を併せ持っており、緑の少ない大阪都心にあっては貴重な存在です。
「パークスガーデン」の全景です。見れば見るほど面白い構造で、中央に走る渓谷の下が「キャニオンストリート」です。計画当時の経済状況もありましたが、高層ビルを林立させなくても新しい街を作り出せるという典型例だと思います。
「なんばパークス」の夜景です。ライトアップが凝っていて幻想的です。撮影場所の「スイスホテル南海大阪」からの夜景は今後メインサイトで紹介する予定です。
「なんばパークス」はかなりの成功を収めている再開発ですが、大阪人としては南海ホークスが熱戦を繰り広げた舞台を偲ばせる仕掛けがもう少し欲しかったというのが本音かもしれません。しかし再開発が人の流れを変え、街に新しい価値を生み出したことは賞賛されるべきだと思いますし、「難波の森」として今後何十年と愛されていくことを願います。