大阪神&新阪急ビル 容積率緩和で高さ190mの高層ビルへ

阪神百貨店本店の入る大阪神ビルと隣接する新阪急ビルを一体的に建て替える計画の続報です。容積率の緩和が大阪市の都市計画審議会で正式に決定される見通しとなり、190mビルの建設が確定的となりました。2023年の完成を目指とのこと。

阪神百貨店梅田本店が、高さ最大約190メートルと同85メートルの「2段式高層ビル」に生まれ変わる計画が1日、分かった。阪急阪神ホールディングスが、同百貨店が入る大阪神ビル(大阪市北区)と隣接する新阪急ビル(同区)を一体開発し、大規模化する。(引用元:MSN産経)

都市再生特別地区の変更(梅田一丁目地区)
梅田一丁目地区の説明図(大阪市資料)。中層部85mと高層部190mの2段構造。容積率2000%への緩和で延べ床面積は15万㎡から25万㎡へと大幅に拡大する。

大阪神ビル&新阪急ビル 2013年3月
手前右側が大阪神ビル、左側が新阪急ビルです。

大阪神ビル 2013年3月 02
大阪神ビルの北面全景。こちら側が最大で高さ190mとなります。百貨店の面積は現在と同程度になるということで、拡大部分のほとんどがオフィスになるようです。

大阪神ビル 2013年3月 01
大阪駅前歩道橋から見る大阪神ビル(阪神百貨店本店)。在阪マスコミ定番の取材スポットとなっているこの歩道橋も耐震化のため大規模改修されるようです。

大阪神ビル 2013年3月 03
大阪神ビルは2002年に外壁を改修しているので、あまり古臭さを感じません。

新阪急ビル 2013年3月 01
新阪急ビルの全景。こちらは最大で高さ85mとなります。この横幅だと圧迫感が非常に強くなりそうなので、外観のデザインで上手く処理して欲しいです。

新阪急ビル 2013年3月 02
新阪急ビルの南側。右端は先に建替えが完了した梅田阪急ビル

新阪急ビル 2013年3月 03
大阪神ビル(左)と新阪急ビル(右)の間の市道。新ビルはこの上空を2階レベル(高さ5.5m)で跨いで一体化させる予定です。右側手前は商業施設のイーマ

これまで何度も肩透かしを食ってきた阪神百貨店の建替え計画。ここまでくればもう着工は間違いないのではないでしょうか。それにしても都市再生特別措置法の恩恵とはいえ容積率2000%は凄いです。昔からこういった法令が準備されていれば現在の大阪は見違えるように快適な街になっていたはず。都心部に関しては航空法の規制も含め、もっと積極的に条件を緩和していく方向になればと思います。