2019年7月19日、アメリカの建築家、シーザー・ペリ氏がお亡くなりになったというニュースが報じられました。ニューヨークのワールド・フィナンシャルセンターやマレーシアのペトロナス・ツインタワーを始め、日本においても各地で多くの建築を手がけられました。そのうち大阪にあるシーザー・ペリ氏の建築作品を紹介します。
あべのハルカス。地上60階建て、高さ300m、2014年竣工。現時点で日本一の高さを誇る超高層ビルであり、日本初のスーパートールとなった記念碑的なビル。開業以来、大阪の新たな名所として定着しています。
中之島三井ビルディング。地上31階建て、高さ140m、2002年竣工。ガラスカーテンウォールと頂部のライトアップが非常に美しいオフィスビル。2013年まで行われたウインドウアート(OSAKA Buillumination)は大阪の冬を彩りました。
国立国際美術館。2004年に竣工した地下型の美術館。竹の生命力と現代美術の発展・成長をイメージしたというステンレス製のワイヤーフレームで構成された外観は、建築物というよりは芸術作品のようです。
大阪歴史博物館。地上13階建て、高さ83m、2001年竣工。NHK大阪放送局に隣接する高層型博物館。地下部分には難波宮の遺構が保存され、上層階からは難波宮跡公園や大阪城公園を一望できるという博物館の内外を駆使した演出が特徴。
このように大阪では2つの高層ビルと2つの文化施設を手がけられました。それぞれがエリアのランドマークとなっており、文化的な成熟と洗練された都市景観づくりに大きな貢献をされたと思います。その偉業に対し心から尊敬と感謝を捧げ、謹んで御冥福をお祈り申し上げます。