大阪駅周辺を見下ろせる展望台として長年親しまれてきたアクティ大阪の27階展望ロビーが2011年2月28日をもって閉鎖されました。今後はホテルグランヴィア大阪のエグゼクティブフロアとして生まれ変わる予定です。さらにアクティ大阪という名称も2011年3月16日よりサウスゲートビルディングに変わります。
私が閉鎖のニュースを知ったのはつい最近だったので、見納め+最後の撮影ができず非常に残念です。先日書いたOAPタワーもそうですが、展望台では「いつ閉鎖されてもおかしくない」くらいの覚悟で撮影しなければと改めて痛感させられました。
今回はこれまでの感謝の意味を込めて、過去のストック写真の中で一番古い2003年と一番新しい2008年の夜景写真を同じ構図になるように編集して掲載します。全て上が2003年、下が2008年です。ぜひ別々に開いて比較してみて下さい。
南側、大阪駅前のダイヤモンド地区です。アクティ大阪から見るこの構図が大好きでした。変わった所は大阪マルビルの電光掲示板、梅田DTタワーのDoCoMoロゴあたりでしょうか。マルビルの回る電光掲示板が懐かしいです。
東方向、天満~京橋方面です。写真左端の阪急百貨店と大阪富国生命ビルが最も大きな変化でしょうか。また街灯が白い水銀灯から視認性の高いオレンジ色の高圧ナトリウム灯に変わっているため、道路の雰囲気がかなり違います。
ヒルトン大阪を中心とした構図です。2003年の時点で建設中だったヒルトンプラザウエストと関電ビルディングが2008年の写真では印象的なライトアップを見せています。ブリーゼタワーも少しだけ見えてますね。
梅田北ヤードの様子です。2003年は国際コンペの結果が発表された年で、様々なコンセプトの全体イメージにワクワクしていたのを覚えています。最終デザインはコンペのものほど斬新ではなかったのでちょっと残念。
梅田スカイビルです。こちらは変化を探す方が難しいですね。現在はノースゲートビルディングが建っているため、北側の眺望はほとんど見えません。
西方向、福島駅北側のあたりです。2棟の高層マンションが建ちました。2009年に取り壊された大阪タワーもまだ健在。2003年の写真ではABCのロゴが光っています。
茶屋町方面です。2005年に開業したNu茶屋町と、後にCHASKA茶屋町となる東急ホテルの取り壊しが大きな変化です。また2003年の時点ではヨドバシ梅田の屋上にビアガーデンがありました。
2003年の写真はPowerShot G3、2008年の写真はEOS 10Dでの撮影です。久々にG3の写真を引っ張り出しましたが、今でも十分通用する写真が撮れていた事に驚きました。写真によっては一眼よりも見栄えがするんじゃないかと思うくらいです。
アクティ大阪からの眺望が見られなくなるのは本当に残念ですが、長い間楽しませてもらったので本当にありがとうの一言です。新ビルに無料展望スペースができればベストなんですが、まぁ懐かしくなったらホテルに泊まれば見れますからね。
梅田周辺は毎日の様に景観が変化しており、久しぶりに訪れると何かしら驚くことがあります。今年は新しい大阪駅の開業や梅田北ヤードの建設が進むこともあって、これまで以上に目が離せない1年になりそうです。
参考記事:
ありがとう「アクティ大阪」(ゴリモンな日々)
サウスゲートビルディング 大ショック!27階のスカイレストランと展望ロビー閉鎖(陽は西から昇る!関西のプロジェクト探訪)
アクティ大阪の展望ロビーからの見納め(混沌写真)