天王寺・阿倍野周辺の再開発 2010年4月 その2

天王寺・阿倍野周辺の再開発をウォッチング、前回の続きです。

●阿倍野B2地区再開発D4-1棟

阿倍野区旭町、金塚小学校隣接の街区に計画されている高層マンション。地上27階、高さ87.9m。一度は大阪市の希望価格との乖離から特定建築者の選定に至らなかったが、再公募によって三井不動産レジデンシャルに決定した。

阿倍野B2地区再開発D4-1棟 2010年4月
今のところ動きはありません。建築計画のお知らせ等も見当たりませんでした。建築面積に比べると敷地はかなり広いです。計画通りだと、大部分が公開空地になりそうです。

阿倍野B2地区再開発D4-1棟 パース
阿倍野B2地区再開発D4-1棟のイメージパースです。

●東横イン山王計画

尼崎平野線沿い、大阪市大病院の向かい側あたりに計画されている高層ホテル。地上25階、高さ82.4m。

東横イン山王 2010年4月
現在の様子です。2010年の竣工予定でしたが、着工の気配は全くありません。

東横イン山王 建築計画
建築計画のお知らせもこの通り無残な姿に。高さ、延べ床面積はかろうじて読み取れます。意図的に破かれたのではないと思いますが・・・。

●阿倍野歩道橋架け替え工事

天王寺・阿倍野ターミナル交差点にかかる阿倍野歩道橋の架け替え計画。コンペによってデザインが決定されたが、施行業者の選定に3回失敗(応札無し)。4回目の入札でようやく業者が決定した。最短で2011年12月完成予定。

阿倍野歩道橋 パース
阿倍野歩道橋の完成イメージです。入札不調の原因は施行難度の高さ。地下街の存在や地上の交通量、夜間工事も必要なため、大阪市の希望価格では採算が合わなかったのでしょう。結局3億6千万円のコスト増でようやくメドが立ちました。

阿倍野歩道橋 2010年4月
阿倍野歩道橋の現在の様子です。上のイメージとほぼ同じ構図です。まだ本格的な工事は始まっていませんが、周辺の再開発に合わせて一部仮設階段への変更が行われています。

●天王寺ステーションビル改装工事

JR天王寺駅ビル 2010年4月
天王寺ステーションビルは耐震補強、外壁改修を含めて全面改装しました。ステーションプラザの店舗もリニューアルされ、雰囲気がMIOに近くなりました。今回の大規模な改修により、建替えはまだまだ先になったということでもあります。

阿倍野地区の将来像

以上、動いてる場所も動いてない場所も含めてウォッチングしてみました。まだまだ潜在的なポテンシャルを秘めたエリアだと思うので、再開発を契機に化けて欲しいと思っています。