難波 大阪新歌舞伎座跡地にベルコが複合施設を建設

老朽化のため閉鎖された大阪市中央区難波4の「新歌舞伎座」跡地に、大手の冠婚葬祭会社「ベルコ」(兵庫県西宮市)が、結婚式場とホテルなどの複合施設の建設を計画していることが分かった。(引用元:毎日新聞)

難波 旧大阪新歌舞伎座
旧大阪新歌舞伎座。桃山風唐破風造りのデザインは村野藤吾の手によるもの。

難波駅前の一等地にある旧大阪新歌舞伎座跡地の再開発が始動するようです。上本町に移転してから音沙汰が無かったので売却が難航しているのではと想像していましたが、今年3月末に70億円余りでベルコに売却されていたことが分かりました。

ベルコは結婚式場やホテル、同社の本社機能を備えた複合施設を検討しているとのこと。文脈を読めば兵庫県西宮市からの本社移転もあり得るということでしょうか。

事業主が決まったことで再開発が動き出すことは間違いなく、数年後の完成に向けて徐々に規模や外観デザインなどが公表されていくでしょう。高層になるかどうかは不明ですが、敷地面積は問題なさそうですし、ホテルや結婚式場施設の構造、賃貸オフィスフロアの有無によっては十分考えられるのではないかと思います。

ただダイビルや大阪中央郵便局と同じく、建物の保存運動も始まっているようです。名建築の取り壊しには必ずといっていいほど反対運動が起こります。保存となれば複合ビルとしての再開発は不可能に近く、今後の展開は紆余曲折も予想されます。