エキスポ跡地は三井不動産に パラマウント構想は頓挫

万博記念公園 太陽の塔

大阪府は12日、吹田市の万博記念公園南側ゾーン活用の事業者に不動産大手の「三井不動産」(本社・東京都中央区)を選定したと発表した。同社は、教育的要素をエンターテインメントに融合させた体験型施設やアニメ・漫画を国内外に発信するテーマ施設などの集積を目指すとしており、府は16年9月末までのオープンを見込む。一時は進出が有力視されていた米映画大手「パラマウント・ピクチャーズ」のテーマパーク構想は頓挫した。(引用元:毎日jp)

万博記念公園南側ゾーン 三井不動産案
三井不動産案のイメージ(大阪府報道発表資料より)

パラマウントリゾート大阪構想で注目されていたエキスポランド跡地の再開発ですが、三井不動産が提案するThe Museum City of Expo21というテーマの複合施設に決定しました。内容は教育的要素を融合させたエンターテインメント集客施設です。

提案内容を見ると体験型のテーマパークにショッピングモールを組み合わせたようなイメージです。三井不動産のショッピングモールといえばららぽーと三井アウトレットパークが代表的なので、おそらくこれらの系列が入るものと推測されます。体験型のテーマパークはキッザニアの対象年齢を大人にまで広げたようなものでしょうか。

個人的には燦キャピタルマネージメントのパラマウント構想を実現して欲しかったのですが、おそらく資金力を含めた実現可能性、事業の継続性が多分に考慮されたのだと思います。パラマウント構想は民間の投資資金に頼る計画であり、一旦赤字に陥れば運営自体がままならなくなる可能性を秘めているからです。

大阪には既にUSJがありますし、今回の敷地ではテーマパークとしては狭すぎるので、選定委は現実的な決定を下したと見るのが適切でしょう。知事時代に推進派だった橋下新市長も決定を尊重するとのコメントを出していますし、今後はどんな驚きのある施設を作ってくれるのか、三井不動産の手腕に期待したいと思います。

これまでの流れで燦キャピタルマネージメント社長の大阪にかける情熱は十分に伝わりましたので、パラマウントリゾート構想はまた別の場所で実現して欲しいと願っています。ベイエリアの舞洲、夢洲あたりを上手く活用できないものでしょうか。